カテゴリー: 雑記
2026.07.09
雑記⑦土中環境をやってみる
京都市北区にある大宮交通公園にて、落ち葉を使って土の環境をよくする方法を教えてもらいに行ってみた。 大雨が降ると、土が水を吸収できないところでは土砂災害のように決壊し周りに流れ出てしまう。それを防ぐために、土のうを積む代わりに土をふかふかにして通気性を上げることで地中に水を貯めておける状態にする、という考え。 まずは落ち葉や枯れ枝を拾う。 たくさんのしっとりした落ち葉を集めると、ダンゴムシのような虫たちがたくさん中にいて、いい腐葉土になりそうなにおいがしていた。 そして長さ35cmくらいの長いドライバーをハンマーで叩きながらぐりぐりと穴を広げながら、地中に穴を掘っていく。途中、くん炭というもみ殻の炭を穴に撒いてさらに穴を深く掘る。その、くん炭の入った空いた穴の中に、先ほど拾った落ち葉を枯れ枝で押し込み入れる。これを50㎝くらいの間隔でつくる。 ドライバーが木の根にあたった場所は、その深さまでにしておくこと。 くん炭には無数の空洞があいていて、それが微生物の住処となり、空気や水の通り道となる。そして、落ち葉に菌糸が繁殖して雨が降ったときには雨水は落ち葉を伝って地中へ下り、菌糸によって水が浄化され土がよくなる。 その日集めた枯れ葉の残りは、虫と共に枯れ葉の山へ。
2026.06.29
雑記⑤自分の熱源を探る
宿の中で環境問題に取り組むことを決めたはいいが、基本的に自分ひとりで実装までもっていくのに、小さい規模ながらできることは多岐にわたっていて、何をどう始めようか....と心が右往左往してきたので、自分が何に興味があるのか少し考えてみることにした。 自分の中で、「環境問題」の中に2つの柱があると感じていて ①気候変動 へのアプローチ ②生物多様性 へのアプローチ もちろん、上記2つはつながっていて、生物多様性を守る対策のひとつに気候変動対策があり、パックリ分かれるものではないのだが、自分は②生物多様性に対してモチベーションがあがる気がしている。 生物多様性のほうが生き物という、より実態をもつ相手がいるため、感情が動くことで行動を起こしやすいと思っている。 ふと見渡すと、フロントにも共有リビングにも動物モチーフの小物や製品が多い。そういえばコロナ中、冬の庭にみかんを置いて野鳥を呼んでいたり、動物全般好きだったり、wild gardeningに常に憧れがあったり、フラグはずいぶん前から立っていた。 生物多様性に対する取り組みは、里地里山であったり、海や山などしっかりとした自然の生態系のためにおこなうことであって、地方都市の住宅地の一般住宅においてできることなんてあるのかな?と思いつつ、日暮荘の庭で何ができるか考えてみた。 町内では、いつもどこかで工事が行われていて、大きな外資系ホテルや高齢者住宅や集合住宅などがどんどん立っている。 そして道路の舗装もいつもどこかでされていて、あたり一面コンクリートに囲まれていて、自転車移動が基本の自分にとっては走りやすくタイヤの摩耗もしにくくありがたいことではあるが、植物・動物にとっては... ならば、日暮荘の庭の土の面積を増やして、植物が落とした枯葉を微生物が分解して土の栄養になり、土の中にミミズやダンゴムシなどがいて通気性の良い土中で植物が根を深くのばせて、ミミズや植物の実や花を食べにくる鳥、花粉を運んでくれる蜂、葉っぱを食べ育っていく蝶の幼虫など... 住宅地において生の循環が生まれる庭を作れたら、と思う。 「きゃー、庭でセルフィー撮りたいー」という方向は目指さず、見せるための庭から生きた庭へ。 ふと、左京区役所の生物多様性センターに相談しに行ってみた。 ありがたいことに、庭の生物多様性について調べておられる職員の方とお話しすることができた。 ・(蚊対策にも)土中環境の改善...例えば、土の中に杭をうったり、枯葉を埋めたりして水が土に浸透しやすくしてやることで、土表面に水が残りにくいので蚊の減少につながるかも、土の状態改善につながる ・都市部で見られる鳥にとって、町家の坪庭のような小さな緑は案外貴重な存在である。日暮荘の周辺だとホットスポットである京都御苑があって、その道中にちょっと立ち寄れる場所があることは重要(マラソンの給水スポットみたいなイメージ?)なので、庭の環境を考えることは生物多様性のためになるよ ・地域での横のつながりが作れそうな、実地で学べそうな取り組みのご紹介をいただいた 生物多様性への取り組みは、庭から始めようかと思ってきた。
2026.06.26
雑記⑥土なのかもしれない
先日、左京区役所 生物多様性センターで教えていただいた「土中環境」というワードを知りたくなり、「よくわかる土中環境 イラスト&写真でやさしく解説」という本を読み始めた。 奇しくも昨日は台風による大雨、今朝未明には雷も伴い土砂降りの雨が続き、土砂災害の警報も出ている場所がある。 近年の土石流による災害の原因として、本来機能していた山や森の保水機能が、開発により環境破壊が起こることで機能しなくなる。また土壌の環境も変わってしまったことにより、本来土の深くに貯めておける量の水が吸収できずに周辺に流れてしまう。そして、水の通り道である土壌を排水インフラとしてコンクリートなどで分断してしまったことにより、決壊を招いているということ。 日暮荘のある主税町もいつもどこかで工事が行われており、ラグジュアリーなホテルが建設されていたり、集合住宅や、高齢者住宅が新しく建ったりしている。 一方で、地面はあたり一面アスファルトで、栽植されているまわりのみ申し訳程度に土が見える程度だ。もちろん、車や自転車などで移動をする際に、快適性や安全性、タイヤの摩耗を考えると舗装されている道路の方がよいのだが、光・空気すべてが遮断されたアスファルトの下にある土壌とその中に生きていた微生物などの環境は一体どうなっているのだろうか.... 日暮荘の庭の手前側には、正方形の石が並べられており、それをめくると地中はコンクリートで固められてたように思う。これは当初、そこに床几(ベンチ)を置きたくて、ベンチを置くために地面を水平にするために..ということだったと思う。 結局ベンチを置くにはあまりに植物との距離が近く、また客室の目の前すぎたためしばらくすると自然と撤去していた。 やる価値があるのか、近隣にお住まいの方に迷惑がかからずに済むか、そこは事前に確認しておきたい点だけど、可能ならばコンクリートをはつって土に変え、土壌の環境を、植物・微生物・昆虫・蝶・鳥などの地中から地上までの循環を起こす生きた庭に作り替えたい。 また、同時に読み進めている「地球再生型生活記 土をつくり、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン」で、とても興味深かったのが、'温室効果ガスを削減する農業へ'という項で、紹介されていた「4バーミル・イニシアチブ」というフランスの考え方。 これは、 まず前提として、「植物は光合成をします」(二酸化炭素と水を吸収して、太陽光を利用して栄養分である糖分を作り出す工程。その時に酸素もできる)アリガトー / step 1 →農耕地の土壌の深さ30~40cmに炭素(枯れた植物、堆肥、植物の根っこなど)をすきこむ step 2→微生物が炭素を食べ、一部が微生物の栄養になり排泄物になった結果、すきこんだ炭素が土の中で「腐植」(非常に分解されにくい安定した炭素の塊)になる 土の中に腐植を増やすことで、人間が排出する二酸化炭素を、地上にいる植物に吸収してもらい土の中に閉じ込めてもらうというカーボンニュートラルでCO2の実質削減をする方法のひとつ。 そして、土壌の土や砂が腐植にくっついてお団子状になる(団粒構造)ことで土の中に隙間がたくさんできて、 ①水はけがよくなる ←雨水なども土の中へ中へ入ってくれることで、表面に水が残りにくくなったら蚊が多少減るかも!? ②保水性がよくなる (団粒構造は保水するらしい) ③通気性がよくなり、土の中に酸素が行き渡るため、植物の根っこが呼吸しやすくなる ④微生物の多様性が増して、植物が病気にかかりにくくなる(人間でいうところの腸内環境がよくなる感じ..??) 以前、京都で農業をしている方に庭を見に来てもらったときに、とにかく土が大切ということ、植物が地中の奥に根を張れず横に横に伸ばしているので、周りをスコップで掘って空気を入れてふかふかにしてやることをしなさいと教えてもらったことが、つながった気がした。 余談になるが、生物多様性をかんがえることは、日本人の思想に近いなあと思う。自分ひとりで資源を総取りしたってうまく回らない。近江商人の「三方よし」のように、三方にとどまらずこの地球に関係するすべてが均等によい状況をつくることが結果として一番安定して暮らし続けられることにつながるのではないか。今が、人類だけに利益の偏った、二等辺三角形だとして、正三角形にしていける方法を引き続きこの小さなゲストハウスで考えていきたいと思う。 そして、私にとっての第一歩目は土なんじゃないかと思い始めている。
2026.06.17
雑記④【実践編】ベランダコンポスト3.0
今現在、自宅のベランダで試しているコンポストについて まず、右のバケツに2週間分の生ゴミを熟成させます。 バケツはボカシオルガンコという商品で、一日ででた生ゴミを投入し、その上にボカシ(微生物による発酵材)をふりかけて、それを2週間繰り返した後、更に最大2週間放置して生ごみを発酵させるという使い方をしています。 バケツの中の内蓋で生ごみを密封状態にするので、バケツの外ににおいが漏れ出ることはあまりないかと思いますが、蓋を開けると発酵によるにおいがします。 その次に、ホームセンターで買ってきた黒土(左のバッグ)の中に発酵した生ごみを埋めます。一気に2週間分の生ごみを投入するのは土の分解に負荷がかかりそうなので、今は2週間生ごみをいれたあと、1週間後に半分土に埋め、もう半分をさらに1週間後に埋めることにしています。 LFCコンポストという商品のバッグの不織布の袋を利用し、中に黒土と落ち葉を混ぜています。(が、落ち葉は入れない方がよさそうかも...) これは、先日上勝町で教えて頂いた「キエーロ」を私にもできる形に変えています。 自宅でするにはスペースが限られているし、ベランダだしということで、今まで使っていたボカシオルガンコで一次発酵をし、分解がすすみやすい状態にしてから自己流キエーロにいれることで、省スペースでスムーズに生ごみを消えてくれればいいなと思っています。 LFCコンポスト、ボカシオルガンコとコンポスト商品を利用してきたのですが、悩ましかったのが、「できた堆肥どうしよう...?」で、しばらく日暮荘の庭や植木鉢に撒いていたのですが、ちょっと持て余してしまう感じがあって、ここ1年ほどはコンポスト自体をやめていました。 しかし、黒土の中に入れた生ごみが水と二酸化炭素に分解されて、土の量が増えることがないため永久的に使い続けられる(堆肥として使いたければそれもOK)というキエーロに出会い、また再開をする気になりました。 目標は、ベランダコンポストで宿の生ごみを消せるようになること。 いつか達成できますように。 ボカシオルガンコ: https://bokashiorganko2-jp.shop/?srsltid=AfmBOoqDLyUtbibos1f3eJJNERJe0uZQ6ybGdD4ehFwYdEJGz_OCgQVp キエーロ: https://www.kieroofficial.com/ LFCコンポスト: https://lfc-compost.jp/?srsltid=AfmBOorceKngOv6qhG9J70bxH4Sm88-RwE1wKVHcXXwi9UiaevcHSZgd
2026.06.13
雑記③京都のごみ処理を学ぶ(さすてな京都)
「じゃあ京都はどうだろう?」 上勝町の取り組みは、100/0のゼロを目指す取り組みだと思う。 それは、町のごみ処理設備の問題から来る、「やむにやまれず」の部分があるのではないか。 そして、基本的には文化、環境、感覚をすでに共有している人たちのコミュニティだから成せる取り組みではないだろうか。 一方で京都にある日暮荘は、私たちスタッフの他は大半が様々な国から来る外国人ゲストであり、「捨てる」についての感覚も様々であろうと思うので、 「継続するために、ゼロを目指さないこと。 ベストを狙わず、ベターを考えること。」 を肝に銘じて取り組むことが大切なように思う。 そこで次に、冒頭の問い 「じゃあ京都はどうだろう?」の問いの答えを知るために、さすてな京都(京都南部クリーンセンター)を見学しに行った。 南部クリーンセンターのごみ処理設備のハイスペックさと、ごみがエネルギー化されていることに注目をした。 (注目①)焼却の際に出る排ガスは複数の工程でろ過し、水と窒素にして排出(無害化)して排出している。 画像引用元:[さすてな京都] そして、(注目②)処理過程で出る熱や蒸気を無駄なくエネルギー化している。 【生ごみ】微生物の力で発酵 ↓ メタンガスを生成し、ガスエンジンを回して発電 ↓ 施設内で利用し、余ったら電力会社に販売 画像引用元:[さすてな京都] 【その他焼却ごみ】焼却の際に蒸気が発生 ↓ タービンを回し、発電 ↓ 施設内で利用し、余ったら電力会社に販売 画像引用元:[さすてな京都] また大型ごみとして持ち込まれたものの中から、リサイクルできる鉄・アルミを選別回収しているようだ。 見学の際にご説明頂いた職員の方から、普段のごみ出しの際に -プラスチックの包装用紙などは、やはり洗って乾かしてリサイクルするのがよいこと -生ごみなど水分はできるかぎり減らして出すこと -スーパーで回収しているものは極力スーパーに出した方がよいこと(効率的なリサイクルにつながる) など教えて頂いた。 京都市では最新の技術を使って、ごみとして集められたものの中から可能な限りリサイクルし、エネルギー化していることがわかりありがたいなと感じたが、一方で焼却してできた灰は、山の中につくられた埋め立て地に埋められており、そこもあと50年で満杯になるということ。 できるだけ灰を運ばせないこと.... そのために リデュースのために提供できることは? → ウォーターサーバー設置 / 傘の貸出/ → エコバック/ 乾電池から充電式に変更 →量り売り商品に変えていく 「ごみ」の中からごみではないものを救出する? まだ誰かに渡せる食べもの・衣類 → ごみではない 生ごみ → できる限りコンポスト(ごみではない) . . など、なにができるか頭の中でぐるぐるしながらも、あまりにも無限にある「環境のこと」の中で、自分の一番「引っ掛かり」があることってなんだろう...と自分の気持ちを考えてみることにした。 つづく