先日、左京区役所 生物多様性センターで教えていただいた「土中環境」というワードを知りたくなり、「よくわかる土中環境 イラスト&写真でやさしく解説」という本を読み始めた。
奇しくも昨日は台風による大雨、今朝未明には雷も伴い土砂降りの雨が続き、土砂災害の警報も出ている場所がある。
近年の土石流による災害の原因として、本来機能していた山や森の保水機能が、開発により環境破壊が起こることで機能しなくなる。また土壌の環境も変わってしまったことにより、本来土の深くに貯めておける量の水が吸収できずに周辺に流れてしまう。そして、水の通り道である土壌を排水インフラとしてコンクリートなどで分断してしまったことにより、決壊を招いているということ。
日暮荘のある主税町もいつもどこかで工事が行われており、ラグジュアリーなホテルが建設されていたり、集合住宅や、高齢者住宅が新しく建ったりしている。
一方で、地面はあたり一面アスファルトで、栽植されているまわりのみ申し訳程度に土が見える程度だ。もちろん、車や自転車などで移動をする際に、快適性や安全性、タイヤの摩耗を考えると舗装されている道路の方がよいのだが、光・空気すべてが遮断されたアスファルトの下にある土壌とその中に生きていた微生物などの環境は一体どうなっているのだろうか….
日暮荘の庭の手前側には、正方形の石が並べられており、それをめくると地中はコンクリートで固められてたように思う。これは当初、そこに床几(ベンチ)を置きたくて、ベンチを置くために地面を水平にするために..ということだったと思う。
結局ベンチを置くにはあまりに植物との距離が近く、また客室の目の前すぎたためしばらくすると自然と撤去していた。
やる価値があるのか、近隣にお住まいの方に迷惑がかからずに済むか、そこは事前に確認しておきたい点だけど、可能ならばコンクリートをはつって土に変え、土壌の環境を、植物・微生物・昆虫・蝶・鳥などの地中から地上までの循環を起こす生きた庭に作り替えたい。
また、同時に読み進めている「地球再生型生活記 土をつくり、いのちを巡らす、パーマカルチャーライフデザイン」で、とても興味深かったのが、’温室効果ガスを削減する農業へ’という項で、紹介されていた「4バーミル・イニシアチブ」というフランスの考え方。
これは、
まず前提として、「植物は光合成をします」(二酸化炭素と水を吸収して、太陽光を利用して栄養分である糖分を作り出す工程。その時に酸素もできる)アリガトー /
step 1 →農耕地の土壌の深さ30~40cmに炭素(枯れた植物、堆肥、植物の根っこなど)をすきこむ
step 2→微生物が炭素を食べ、一部が微生物の栄養になり排泄物になった結果、すきこんだ炭素が土の中で「腐植」(非常に分解されにくい安定した炭素の塊)になる
土の中に腐植を増やすことで、人間が排出する二酸化炭素を、地上にいる植物に吸収してもらい土の中に閉じ込めてもらうというカーボンニュートラルでCO2の実質削減をする方法のひとつ。
そして、土壌の土や砂が腐植にくっついてお団子状になる(団粒構造)ことで土の中に隙間がたくさんできて、
①水はけがよくなる ←雨水なども土の中へ中へ入ってくれることで、表面に水が残りにくくなったら蚊が多少減るかも!?
②保水性がよくなる (団粒構造は保水するらしい)
③通気性がよくなり、土の中に酸素が行き渡るため、植物の根っこが呼吸しやすくなる
④微生物の多様性が増して、植物が病気にかかりにくくなる(人間でいうところの腸内環境がよくなる感じ..??)
以前、京都で農業をしている方に庭を見に来てもらったときに、とにかく土が大切ということ、植物が地中の奥に根を張れず横に横に伸ばしているので、周りをスコップで掘って空気を入れてふかふかにしてやることをしなさいと教えてもらったことが、つながった気がした。
余談になるが、生物多様性をかんがえることは、日本人の思想に近いなあと思う。自分ひとりで資源を総取りしたってうまく回らない。近江商人の「三方よし」のように、三方にとどまらずこの地球に関係するすべてが均等によい状況をつくることが結果として一番安定して暮らし続けられることにつながるのではないか。今が、人類だけに利益の偏った、二等辺三角形だとして、正三角形にしていける方法を引き続きこの小さなゲストハウスで考えていきたいと思う。
そして、私にとっての第一歩目は土なんじゃないかと思い始めている。
